[アップデート]Amazon Connectでチャット内のデータを機密データとして設定することができるようになりました #AWSreInvent
こんにちは。繁松です。
はじめに
Amazon Connectでチャット内のデータを機密データとして設定することができるようになりました。
この機能を利用することで、顧客の個人情報(住所、クレジットカード情報など)をコンタクトレコードに記録せず、エージェントにも表示させないといった設定が可能になりました。
対象リージョンはAmazon Connect が利用できるすべてのAWSリージョンとなっております。
私の環境では、「東京(ap-northeast-1)、バージニア北部(us-east-1)」で上記機能の有効化ボタンが表示されず、
「カナダ中部(ca-central-1)リージョン」でのみ機能の有効化ボタンが表示されました。(2024年12月9日現在)
今後東京リージョンでも有効化できることを期待したいです。
やってみた
前提条件
- Amazon Connectは構築済み
チャットの設定
洲崎さんのブログを参考にチャットの設定を行います。
ビューの作成
Amazno Connectコンソールにログインしルーティング > フロー > ビュー を開き、ビューを作成を選択します。
今回はクレジットカード情報と住所の入力で動作確認を行いたいので、テンプレートからPaymentを選択します。
ビュー名を入力し、保存、公開を行います。
フローの作成
Amazno Connectコンソールにログインしルーティング > フロー を開き、フローを作成を選択します。
以下のようなフローを作成します。
ビューを表示ブロックで作成したビューを選択します。「このビューには機密データがあります」にチェックを入れます
チャットの会話記録ついて
チャットの会話は保存先のS3バケットが設定されている場合、記録用のブロックを配置しなくてもすべてのチャットが記録されます。チャットの会話をモニタリングする場合には記録と分析の動作を設定ブロックが必要になります。
チャットのフロー変更
チャットに設定されているフローを作成したものに変更します。
対象のチャットを開き、編集を選択します。
チャットのコンタクトフローを作成したフローに変更します。
動作確認
【顧客側】
チャットを開くとビューの入力フォームが表示されるので入力します。
コンタクトの検索から入力フォームに入力した結果を確認してみます。
【機密データの設定が有効化されている場合】
ビューでの入力データが[SENSITIVE]として記録されています。
【機密データの設定が有効化されていない場合】
入力データが表示されています。
さいごに注意点です。コンタクトフロー内でログ記録動作の設定がオンになっている場合はフローログに、入力した情報が残ってしまうのでビューを表示ブロックの前でログの記録を無効にするなどの設定を行ってください。