[アップデート]Amazon Connectでチャット内のデータを機密データとして設定することができるようになりました #AWSreInvent

[アップデート]Amazon Connectでチャット内のデータを機密データとして設定することができるようになりました #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.10

こんにちは。繁松です。

はじめに

Amazon Connectでチャット内のデータを機密データとして設定することができるようになりました。
この機能を利用することで、顧客の個人情報(住所、クレジットカード情報など)をコンタクトレコードに記録せず、エージェントにも表示させないといった設定が可能になりました。

対象リージョンはAmazon Connect が利用できるすべてのAWSリージョンとなっております。
私の環境では、「東京(ap-northeast-1)、バージニア北部(us-east-1)」で上記機能の有効化ボタンが表示されず、
「カナダ中部(ca-central-1)リージョン」でのみ機能の有効化ボタンが表示されました。(2024年12月9日現在)
今後東京リージョンでも有効化できることを期待したいです。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/amazon-connect-collect-sensitive-customer-data-chats/

https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/show-view-block.html#showview-sensitive-data

やってみた

前提条件

  • Amazon Connectは構築済み

チャットの設定

洲崎さんのブログを参考にチャットの設定を行います。
https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-connect-cloudfront-s3-chatwidget/

ビューの作成

Amazno Connectコンソールにログインしルーティング > フロー > ビュー を開き、ビューを作成を選択します。
2024-12-09_22h26_41

今回はクレジットカード情報と住所の入力で動作確認を行いたいので、テンプレートからPaymentを選択します。
ビュー名を入力し、保存、公開を行います。
2024-12-09_22h58_37

フローの作成

Amazno Connectコンソールにログインしルーティング > フロー を開き、フローを作成を選択します。
2024-12-09_22h32_57

以下のようなフローを作成します。
2024-12-10_06h54_15

ビューを表示ブロックで作成したビューを選択します。「このビューには機密データがあります」にチェックを入れます
2024-12-09_23h03_06

チャットの会話記録ついて
チャットの会話は保存先のS3バケットが設定されている場合、記録用のブロックを配置しなくてもすべてのチャットが記録されます。チャットの会話をモニタリングする場合には記録と分析の動作を設定ブロックが必要になります。

チャットのフロー変更

チャットに設定されているフローを作成したものに変更します。
対象のチャットを開き、編集を選択します。
2024-12-10_07h28_22

チャットのコンタクトフローを作成したフローに変更します。
2024-12-10_07h29_26

動作確認

【顧客側】
チャットを開くとビューの入力フォームが表示されるので入力します。
2024-12-10_07h35_07

コンタクトの検索から入力フォームに入力した結果を確認してみます。

【機密データの設定が有効化されている場合】
ビューでの入力データが[SENSITIVE]として記録されています。
2024-12-10_07h47_20

【機密データの設定が有効化されていない場合】
入力データが表示されています。
2024-12-10_07h48_35

さいごに注意点です。コンタクトフロー内でログ記録動作の設定がオンになっている場合はフローログに、入力した情報が残ってしまうのでビューを表示ブロックの前でログの記録を無効にするなどの設定を行ってください。

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